第35話 孤独は宝だから誇っておけ。

恋人を変えても変えても

おんなじ失敗をする人。

泣きながら異性運を人間関係を嘆く人。

この人は根底で何を求め、何を恐れているんだろう?


一人になること。

孤独が怖い。


一人になりたくないっていう気持ちがどうすれば解決するかというと

一人でもいられるわーって孤独を引き受けること。

そうでないと永遠に寂しい。

大勢に囲まれ、人から羨ましがられるような環境にいたとしても寂しい。

だって、人は基本的に一人で生まれて一人で死ぬものだから。


逆に孤独を引き受けると楽になり仲間ができる。

なぜかというと

他者に余計な期待もしないし、

余計な期待をしないってことは相手をありのまま受け入れるということで、

「こうしてほしいな!こうなった方がいいよ!」

と相手をコントロールもしないので

対等な関係が生まれてくる。

年齢や立場や能力が違っても、同じ地平線にいる。

これって一緒にいるとすごく自由で楽だ。


一人であることを受け入れる

というのは人間として皆が考えないといけないことなのだ。

一人でいられないというとき、その人はどういう状態にあるかというと

依存や依頼心で他者を絡め取ろうとしてる。


弱い相手を支配下に置くのも、強い相手に支配されるのも、同じこと。

この「一人であること」をクリアしないと

変な人間関係から逃れられない。

孤独を避けようとすればするほど付きまとわれる。

そういうもの。

根底に「誰かにどうにかして欲しい」や

「これさえあればなんとかなる」という甘えと自己不信があるから

他人と諍い、騙され、絡め取ろうとする。


これは生きる力とも関係する話だ。


昔の自分はそうじゃなかった

子供の頃は孤独なんか怖くなかったというなら

そのときから自分は何を得て、

何を怖がり、

何を失いたくないと思うようになったか考えてみればいい。


人は何も持ってないのが最強で

持つもの守るものが多くなるほど弱くなり

必要なときにさえ動けなくなる。

守ること、維持することに多大なエネルギーを注ぎ、

不必要になっても「いるんだ!」って自分を説得するという労力を傾ける。

それほどまでに人は「手放す」ってことが苦手。

確かに、怖い。

これからどうなってしまうんだってプルプルする。


私はなんもない。

一般的という基準に照らし合わせたら「かわいそうな人」だ。

社会に出ようとしたとたん「いらない」と断られ、

組織には属してないし(属せないし)

結婚だって子供だっていないし

名誉も地位も財産もなにもない。

だからこそ、チャレンジできることがある

「あ、まっちがえましたー」って引き返せる。

全くの未知へも飛び込んでいける。

そう、孤独とも仲良くやっていける。

つまり孤独を引き受けることは

宝であり、自由の源だってこと。


人からはマイナスってされることが

どれだけ幸運であるか

後になって見ないとわからないのだ。






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