第1202話「意外なことに」


「えっ!? なんなんですか!!?? あなた、人?」


「……」


「しゃべれる……わけないですか。そうですか」


「……」


 木偶人形はそのまま少女に飛びつき、今出てきたばかりの部屋へと押し戻しそのまま扉を閉めた。

 この構図はいささかまともな光景とはいいがたい。

 それでも、誰にも咎められることはなかった。 

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