第1155話「敵だと思っていた」

 巨大なこぶしが私の正面まで迫る。

 限界まで距離を取ろうと跳躍したが、おそらく交わしきれないと悟った瞬間だった。

 目の前の大木を地面にたたき落とすように、上段からたたきつけられた長剣が破砕するのが見えた。

 

 間一髪のところで、救われる形となったのだがその相手が先ほど対峙したばかりの副管理長だとは皮肉なものだ。

 いまだに信じられないというのが正直な感想である。

 それに、総管理長も当たり前のようにしている。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る