第1137話「誰にでもあるそれが個性、才能」

 一触即発のいわば戦闘一歩手前だというのに、恐れずに任務に忠実に武器の手配に動いてくれた少女も齢二桁を数えない。

 しかしながら、私よりもこの城で培った経験は長い。

 新たに改築された部屋も合わせれば2万を超えるというのに全ての配置を記憶している。

 

 それは一種の才能である。

 努力や経験で唯一変化が伴わない、それが才能である。

 唯一にして無であるがために個性として確立されている。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る