第1078話「ご主人を正すのも定め」

 自分が思っている以上に、自分はネガティブになっているのだとわかった。

 瞳に移る自分の姿が情けなく見えたからだ。

 俯瞰的に見たら、俺なんて人の形をしているだけだ。


「この押し問答もいやというほど繰り返しているのに、まったく懲りないみたいだ。まあ、やれることだけをするさ」


「それなら、間違いはないですね」


「間違ったら、それを正してくれる仲間には恵まれているからな。そうだろ?」


「その通りです。ご主人様」

  

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