　三度目となる坂道を登っていく。

　奴隷の売買を行う場にずっといるとは思っていなかったが、メイドはそこで待っていると言っていた。

　裏があるかとも思うが、それを確かめるためにもいく以外の選択肢はない。

　それにユノンを連れていくことで、何かが変わるのではないかと思う。

　少なくとも一度は託されたのだから蔑ろにはされまいと、楽観的に考えても仕方がない。

　すべて気を許したわけではないが、茶b巣であるのも事実である。

「この上り坂も何度も通りたくはないな」

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