第978話「寸断された悪しきオーラ」
「言葉は通じるのか……試すしかないか……。それ以上近づくな!!」
人の形に見える何者かに、訴えかけるが止まる様子はない。
ただ敵意だけはしっかり伝わってくる以上、何らかの意思を持っているのは感じ取れる。
だがそれだけである。
このまま近づか羅れては危険だ。
触れればこちらの存在を消し去るが、その理屈がいまだにわからない。
ならば対策のしようがない。
「みんな、離れて!! 私が止めてみせる」
ユイナは、杖を標的へと突き出す。
静まり返った村からさらに空間を切り出して全く別の空間へと閉じ込める。
膨大な魔力と引き換えに作り出した亜空間に閉じ込められ、そのまま消えてなくなるならばそれまでだ。
呪いを解く方法もなく、倒せば呪いが解けるという理屈も時空の彼方へと飛ばされ、呪い先とのリンクが切れると解釈するにしてもだ。
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