第920話「進まざる者」
「呪いの解き方を聞き出すか若しくは……。当てがないわけはないが、必ずしもうまくいくわけではないと言っておく。それでも、俺にやれというのか?」
「君にできないのなら、可能性はないようなものだと思っている。呪術者を優れた術者が見つかる保証はないならな。それに呪術者はそう遠くない場所にいる」
「居場所がわかるというのか」
「わかるからこそ、どうしようもない。私は王としてここを離れることはできない」
「これ以上押し問答をするつもりはない。相手が誰であろうと、助けると決めたんだ。場所を教えてもらおうか。その厄介な種を蒔いた落とし前は、つけさせてもらう」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます