第894話「必然的に決まる」

「明日は私に任せてください、アマトさんがしなければいけないことはここにいることではないはずです」


 いつもディアナに任せきりにしておくことも、自由を奪うことにも抵抗があったがここは素直に従うしかなかった。

 理由は明白で、彼女に任せなければほかの誰かに見ておいてもらう必要があった。

 それが俺でもよいのだが、一人にしておくことはできない。


 なんらかのアクシデントがあった場合対応できるものは限られている。

 それが敵襲であれば、状況は悪くとも対処そのものは可能である。

 しかし、体調の悪化であればそうはいかない。


 無論、俺が命をつなぐことができたことは奇跡といっても過言ではない。

 選択肢を誤らなかっただけなのだから、 


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