第846話「出迎えのありがたみ」
部屋の前にはユイナが出迎えに出ていてくれていた。
ディアナといい、誰かが自分の帰りを待っていてくれていたと思うと嬉しいものだと改めて思う。
一人暮らしを始めてからというもの人恋しかったのだろうか。
実家に帰りたいとは思ったことはなかったが、一人でいることにも慣れてなどいなかったのだ。
結局は楽がしたい、それだけだった。
それを誰かに理解してほしいなんて思ったことはない。
「お帰り」
「ただいま。無事でよかった」
ユイナは静かに扉を開ける。
まだ、少女が目を覚まさないのはそのしぐさで理解していたからこそ足音に気を使って部屋へと踏み入れた。
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