第830話「過ぎ去った脅威」

「帰ろうかな。もう、これ以上無理しても結果は解ってるから」


「ルーニャがそういうなら、そうするにゃ」


 静まり返った大通りには置いてけぼりを喰らったように二人がいるだけで、先程までの戦闘が嘘のようである。

 街灯は、今までの町にあった炎を使わない石が使われているせいか揺らぐことがない。

 これでは、時間が止まっていると言われても不思議には思わないだろう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る