第823話「君はボクでボクは君で」
「君よりも長い時間を生きている……。何千、何万、何億……って時を生きてきた君よりもだよ。押し問答も数えきれないほどしてきた……」
「ボクは今初めて君と話したんだけど、初めてって気がしない。教えてはくれないんだよね?」
「その答えは知ってる。でも、どれが答えかはわからない。知識はあっても知識として引き出せなければ知らない事と同じって事だよ。そして、気がつかなければ……」
「君と同じ道を辿る……か、ボクの存在が消えるか……。想像もつかないね」
「世界は無限に存在することは知ってる。それを終わらせるか続けるかの選択は一人一人が決める事だよ」
「ボクが諦めても、別のボクが選択した世界で同じことが起きるかもしれない」
同一の存在が同じ世界に存在することができない。
はたしてそうか。
目の前の存在は確かに姿こそはっきりとしてはいないが同一の存在である。
だが、別の個体であることも事実。
ならば、同じ存在ではない言える。
別の命、別の魂であればタイムパラドックスのようなことが起こりえる通りはない
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