第772話「末来視」
二人は出会ってから数刻短い会話と契約を交わしあるべき場所へと戻る。
これから先、そう短くもなくしかしながらこの世界で過ごした刻よりは未来に再び出会う。
そうではないかと思う。
不思議とそんな気がしてくる。
これは何かの予兆なのか。
薄らと何かが頭をよぎる。
『末来視』取得
はっきりとではなく気のせいだと言われれば、そうだと答える事にとまどうことはない。
それでも、はっきりと聞こえたアビリティ取得の声が俺をまた高みへと誘う。
時間を超越する。
短期間で次から次へと人間離れした能力を手に入れてしまう。
これで人間だと言えるのだから、この世界は本当に生きやすい。
そして、それを得難いというのだから笑えもしない。
少年アスにはこの道を辿らせることはまかりならない
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