第740話「終わりなき刹那」

 人形に残されたスペラの魂の因子が無限とも言える時間の中、ありとあらゆるエネルギーを貪ぼる。

 アマトがパーティー内の仲間たちを能力で繋ぎ止めた結果。

 スペラにもルナの能力の片鱗を見る事になる。


 そして、ユイナの能力による意識の分離により俯瞰的に終わりなき時間を見る事が可能となった。

 精神力で賄えないところを互いの絆がカバーしていく。

 ともに戦っていなくともそれは間違えようもない事実。


 時間さえあるのならば、切り崩すことは出来る。

 現実には数刻も経っていなくとも、決着はついていた。

 人形は全く動かない。


 今しがた言葉を交わしたことさえも意味をなさない。

 

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