第702話「街の基礎」

 首都は思いのほか広く、道が整備されていなければとてもではないが店をめぐることなど出来はしない。

 遮蔽物がこれだけ多ければ、モンスターが攻め込んできても乱戦は必至である。

 そこもうまく考えられているのだろう。


 万が一モンスターが侵入してきた時の対処がしやすいような町の構造になってることは誰の目にも明らかだ。

 ここまでと考えられている以上、指示した者も切れ者であるのは明白だ。

 どこの町もモンスター除けの仕組みこそあっても、街の中までは徹底した管理ができているとは思えなかった。


 ここでは、等間隔で溝が作られていたり堀が設けてあるなど生活にもメリットが見いだせる街づくりがされている。

 街中で自動車の類を見かけることも無いのもうなずける。

 人の行動を妨げる危険な設備の排除という基礎ができているのだ。


 簡単なようでこれがなかなか難しい。

 モンスターの出現に関わらず、災害にも強い街であるならば当然だ。

 

 

 

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