第700話「記念すべき門出」

 エレベーターの感覚も慣れてきた。

 元の世界では幾度となく使用してきた設備でも、異世界では全く違う趣がある。

 電気でも、からくりでもなく根源が魔力では似て非なるものと言っても何らおかしくはない。


 スミレは異世界の記憶として知識は会ったが、この乗り物にはなれてはいないらしい。

 それもそのはずで、背の高い建物すべてに導入されているわけではないからだ。

 実勢に触れる機会がなければ知らぬのもうなずける。


 幸いにも不都合は何もない。

 

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