第643話「湯気が仕事をしない」
熱い湯が張ってあるるというのに、湯気が良くも悪くも湯気が一瞬にして晴れる。
空気の流れは部屋の隅にいくつか開いている穴によるものだ。
綺麗な風の循環を常にさせることで悪い空気がこもらないように喚起されている。
空気と言ってもそこにはあらゆるものが集まり構成されている。
害悪となる汚染られた有毒な空気でさえ、薄まればその効果は軽減される。
無論、僅かな毒素で死に至る可能性はある。
しかし、リスクが減るのは確かである。
清潔に保つためにもこのシステムは画期的だ。
首都の建物が全てこのようになっているかはわからないが、ここにきて初めて目の当たりにした。
そのおかげで本来見えてはいけないものが見えてしまっているわけなのだが。
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