第601話「そうだね……」

「ルナのゆかりの方なら、いずれまた会う事になるでしょう」


「できれば会いたくはないが、そうも言ってられなくなるんだろうな。その時が来たらルナ……わかってるな」


「そのころにはボクもこのままってことはないよ。ダーリンには付き合ってもらいたいけど、場合によってはボクもこんなこと言ってられないんだろうね」


「おらの武器が出来上がりさえすれば、今のままってことはないが」


 ルナの武器は拾い物にしては良くもったほうだ。

 手に馴染まないのも仕方がないと言えば仕方がないのだが、得物はオーダーメイドであった方がいいのも事実。 

 達人であれば武器を選ばないという話もあれば、馴染みの武器であれば限界を超えることすら可能であるという。


 即ち、業物に越したことはないという事なのだ。

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