第555話「その力は2000倍」

 ディアナが張った結界内の温度と外界との気温の差がかけ離れている為に、周囲がゆがんで見える。

 まるで火山地帯にいる様なもので、息を吸うのもたばかれる。

 全員が疲弊しきった今だからこそ思い切ったことをしていかなければ後はない。


「ディアナはタイミングを合わせてくれ。結界を最大強度で一瞬だけでもいいから完全に防いでほしい。俺とユイナでありったけの魔力を頭上に注ぎ込んで水蒸気爆発を起こす。うまくいけば叩き落とせるはずだ」


「やれるかな」


「まあ、攪乱できればいい程度に思っていればいいさ」

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る