第298話「聞いたことのあるような方言?」
今は目がさえ頭が澄み切っている。
しかし涙があふれてくる。
唐辛子のような辛み成分が未だに鼻の奥に残っているようで、痛みすら感じる。
「完全に眠らなくて良かったっぺ。こんだらとこで意識さ失せっと危ねーがら」
どこの国の方言なのか、なまりなのかわからないが独特の言葉遣いをする男。
俺はこの世界の言葉をアビリティという翻訳機を使って聞いているというのに、項目背があるとなると一種の言語という扱いなのかもしれない。
「改めて、礼を言わせてもらう。ありがとう。助かった」
「んだ。おらが通らなければ危なかったんだぞ。おめえは運がええんだ」
男が言う事は最もだ。
出くわしたのがモンスターならば後がなかったのは言うまでもない。
運も必要だと実感する。
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