第281話「食材を前に」

 食糧問題は常について回るのは予想の範疇だったのだが、やはり甘く見ていた。

 目の前には食べきれないほどの食材。

 仮に5人でおなかいっぱい食べたとして、明日から何も食べない生活ができるかと言えば答えは否だ。


 常にパフォーマンスを維持するには安定した食料の確保と、常に食べたい時に食べられるという安心感。

 一日一食であろうと安定して食することができればそれでいいのである。

 肉であれば乾燥させて保存食に出来ないこともないとは思うのだが、物量と衛生面が重くのしかかる問題となる。


 いずれは解決しなければいけないが、まずは空腹という思考を停止せしめる要因を早急に解消するのが先決だと確信している。

 その時は間もなくである。

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