第275話「罪悪感」

 モンスターを相手にここまで生き抜いて来た。

 その自負はあった。

 案の定、いとも簡単に鹿を仕留めることができた。

 

 狩りの経験など微塵もない。

 それでも身体が勝手に動くのだから、不思議なものだ。

 結局誰しも危機的状況に陥れば順応することなどそう難しいことでもないのだろう。


 それでも、目の前に血を流す得物を目にすれば罪悪感が湧き上がってくる。

  

 




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