ライバル……?②






そんな噂に対して秋は否定も肯定もしなかった。








だから周りはどんどんヒートアップしていって、








「応援するよ!」









という人がどんどん増えていき、「秋は拓也のことが好き」という噂はみんなの中で前提になってきた。









周りがどんどん"秋を応援しよう"ムードになっている中であたしが拓也を好きなことがバレたらどうなるかわからない。










もしかしたら、秋との友情にもヒビが入るかもしれない。









そう考えたあたしは自分の気持ちをひっそりと心の中にしまうことにした。









拓也のことを好きでいるのをやめるわけじゃない。









好きだけど、誰にも相談しない。










相談できない。









その代わり、秋がもし本当に拓也のことを好きで「協力してね。」って言われたら大変だから、拓也と秋がいるところや、拓也と秋の話題からは離れるようにした。










建前は「協力してね。」を避けるためだけど、本音は2人が話してるところなんて見ていられなかった。









心にしまうって、









1人で想うんだって決めたのに









あたしの鼓動は全然いうことを聞いてくれなかった。


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