待って待って！

これは現地の高校生と踊るためのもので

別に……日本人同士で……踊るとか……そういうんじゃ……

とか言い訳しながらドキドキは止められない。

そしてダンスが始まった。

現地の高校生の輪の内側にあたしたちの高校の輪があって、

その輪を回して相手を交代していくシステム。

本格的なワルツとかじゃなくて、手をつないだり回ったりする簡単なもの。

それでもすごく楽しかった。

ダンスなんてしたことなかったあたしや友達はすごく盛り上がった。

みんな盛り上がりすぎて、元は日本人だけだった輪に現地の高校生が、現地の高校生だけだった輪に日本人が入ったりしてグチャ混ぜになった。

次の相手は誰かなと思って見たら

……拓也だった。

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