57_花飾り

少女は花の冠と首飾りを作り、身に付けた。


その出来映えと「似合ってるよ」という称賛の声に、少女はそれらを肌身離さず身に付けていた。


数年後、少女は老衰死した。


棺桶の中、ミイラのように痩せ細った少女とは対照的に、花の冠と首飾りはいまだ瑞々しい美しさを保っている。

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