23_恵みの水
路地裏でみすぼらしい少女に遭遇した。
少女は「恵んでください」と言いながら、私に指先を見せる。
指先からは小さな木の芽が出ていた。
私は飲みかけの水を芽にかけた。
すると芽は瞬く間に成長し、美しい花をつけた。
少女は花をむしり取って私に渡すと、何も言わず立ち去った。
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