第2話 紫陽花

沿岸の紫陽花で、生活しています


私は家族の大黒柱ですから


殻を巻くのに都合がいい 狐さんから贈り物もたくさん頂きましたしね


人の寄り付かない花は可哀想だと哀れんでくれますか


北方では危険だと? 鳥の巣が近くにあるのでしょうか


あなたは優しい人ですね


ほら今日の放電が始まりましたよ


私たち家族はこれを食べて生活しているのです。


体にいいと大学のお墨付きを頂いております。あなたも一つどうですか。


……、そうですか、またいつでもいらっしゃい。私が同じ所にいるとは限りませんが、歓迎しますよ。

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