じじさん・・
じじさんに朝の作業を教え続けました
もし、突然私が休むことになったとしても
じじさんが出来るようになればなんとかなります
こんな私だってやればできた
なんとかなってきた作業の数々
頭が良い人なら、教えていくうちに
きっと覚えるはず
20年以上ぶりの社会人復帰でおろおろしていた私を
忙しいのに、ハセさんやいろんな人が見捨てることなく教えてくれました
だから、こうしてなんとか役に立てるようになったんです
なら、今度は私が教える立場で
時間はかかるかもしれないけど
出来るまで教え続けようと思ったんです
しかし
翌日になるとほとんどの作業が
じじさんの頭のなかではリセットされて
スタートラインに戻ってる
「今日、じじさんがデータを書く当番なので書いておいてくださいね」
なんて言えば
「データって何でしゅか?」
おお!そこからかぁー
何回教えたっけ?この作業・・となります
そんなことはしょっちゅうで
ちゃきちゃきっこのハタさんが
「じじさん、メモしてください」
「紙がありましぇん」
「いやいや、自分で用意するんです」
そうです
最初は作業が多くて
私も常にメモ人間に
ちなみに私は字がど下手なので、急いで書きなぐって後で
あら、これなんて書いたっけ?
判読できないことはしょっちゅうです
ハタさんは用意してきたメモ用紙をじじさんに渡しましたが
まあ
書きません
なんというか、メモを取るということすら覚えていない感じです
日が経つにつれ
じじさんの様子をみかける他部門のパートさんから
「じじさんって、病気をしたことがあるかもよ」
「50代なかばで、あれはちょっとおかしいよ」
そんな話が出だします
はたで見ていてもわかるほど、ちゃんと仕事が出来てないじじさん
それでも、1ヶ月経って
思い切ってじじさんに売価変更の仕方を教え始めました
値札の付け替えが・・・言い方は悪いですが
めっちゃもったもたです
1枚取り替えるのに1分はかかってます
ずっと見てて気づいたのが
どうも指先を使う細かい作業がやりにくそう
ぷるぷるしてますし
「じじさん、細かいことは苦手ですか?」
そう聞くと
「しょうなんでしゅ」
「でも、これが出来ないと困るんで、がんばりましょうね」
そう言うしかなく
「はい、がんばりましゅ」
出来る出来ないはおいといて、じじさんやる気はあるんです
1週間に渡って、変更表の見方と作業の仕方を教えました
が
覚えてくれそうな手応えを全く感じられませんでした
そんな時
じじさんのシフトが変更になったんです
つづく
店長もあお手あげ
4時間dえお昼
品出し中身出し事件
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