のこされしもノ。

 いつものバス停にて――


「パ~フェクトグレ~ドのガン〇ム チタニウムフェニッシュがハンバイっ!?」

 イブキがホビ~系のニュ~スを集めたアプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「チタニウムなんだぁ~……そこはルナチタニウムにしてほしかったなぁ~……」

 架空の鉱物を口にしながら、


「でも1/60スケ~ルって……なかなかおっき~よねぇ~」

 イブキがだいたいの大きさをイメ~ジしながら、


「ファ~ストはねづよいにんきだよねぇ~。もっとマイナ~なブル~ディスティ~とかリクガンとかEZ8とかミリタリ~しょくがつよいやつのサイシンバンがほし~よねぇ~。ウチュ~もいいけどリクセンよ~ロボもロマンいっぱいだよっ!」

 瞳を輝かせながら、そんな事を言うイブキの隣では、


「な、なんて物が存在するのっ⁉︎」

 月夜がテクノロジ〜系ニュ〜スを見ながら、恐れ慄いていた。


「スマホのあらゆるロックを解除できるツ〜ル! こ、こんな恐ろしいものがあるなんて」


「いやいや。むかしつかってたやつとかパスおぼえてないとか?」


「しっかり憶えてるわよ」


「ほかにもしんじゃったかぞくのスマホあけたいとか」


「それよっ! それだけは絶対やったダメだと思うわ」


「そ、そ〜なの?」


「こんな解除ツ〜ルじゃなくって心臓止まったらパソコンとスマホも爆発する機能を開発してっ!」


「そこまでいうならきになっちゃうなぁ〜」

 月夜のスマホを触ろうとするイブキ。


「あぶないっ! 世界が滅びるわよっ‼︎」

 その手をかわして、そんな事をいう月夜だった。

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