しんれ〜ばんぐミ。

 いつものバス停にて――


「レ~ゾ~コふよ~のゼンジド~アイスクリ~ムメ~カ~?」

 イブキがテクノロジ~系ニュ~スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「アイスクリ~ムのモトさえつくればあとはゼンジド~でアイスをつくってくれるかぁ~……そっかぁ~ザイリョ~はジブンでヨ~イしないとダメなのかぁ~……」

 イブキは機械のボタンを押したら魔法のようにアイスクリ~ムが出てくる機械をイメ~ジしていた。


「なまクリ~ムとかギュニュ~とかジブンでヨ~イするのがねぇ~……ス~パ~でタイリョ~のアイスかってきたほ~がいいかなぁ~」

 イブキがそんな事を言っている隣では、


「今年の夏は心霊番組がゼロなのね〜」

 月夜がそんな記事を読んでいた。


「ん? 月夜てきはうれし〜んじゃないの? オバケとかきらいでしょ?」


「べ、別に嫌いじゃないわよ。ど〜せいないし存在しないし存在しないものは見えないモンっ!」

 やたら早口でそい言う。


「だからやらないんでしょ?」


「やってると見ちゃうのよ――で、こわ気分悪くなっちゃって……」


「みなきゃいいじゃん」


「見ちゃうのよ」


「ん〜……メンドクサイなぁ〜」


「そ〜なのよ。心霊番組は面倒臭いのよ」


「月夜のセ〜カクをいったんだけどぉ〜」


「やらないならやらないでなんか寂しいのよね〜」


「じゃ、イブキさんはこわいはなしするよ」


「……それはいい」

 プイと横を向いて拒絶する月夜に、


「メンドクサイなぁ〜」

 そういうイブキだった。

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