りめいク。

 いつものバス停にて――


「苦境のステ~キハウスが食べ放題時間拡張やサ~ロインステ~キの二枚フェアなんかを展開?」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「時間増えるのはうれし~わね。でもサ~ロイン二枚ってなにかしら?」

 そんな事を言いながら続きを読み進める。


「アンガス牛のサ~ロイン二〇〇グラムを二枚――四〇〇グラムって事よね? 特別価格で販売、普通に頼むよりも三二〇円お得に――五〇〇グラム二枚とかに変更できないのかしら?」

 月夜は五〇〇グラムの肉塊が『デンっ!』と二つ――一キロのった鉄板をイメ~ジしながら、


「ステ~キは焼き方と量よね~。味つけは塩とかだけでいいのよ! 量なのよねっ!」

 そんな力説をする月夜の隣では、


「あ、あのゲ~ム、エ~ガともにセ~コ~したケッサク『グ~ニ~ズ』のエ~ガリメイクっ!?」

 イブキがゲ~ム系ニュ~スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「あのヨコアクションのレ~メ~キにでたケッサクのグ~ニ~ズのエ~ガが――リメイク! スペランカ~ににてるけど、カンセ~ドがだんちがいのあの『グ~ニ~ズ』が……」


「ゲ~ムモチ~フにはめずらしくエ~ガもおもしろんだよねぇ~……ゲ~ムはつのエ~ガでセ~コ~したのってバイオいがいないよね~――いろんはみとめる」


「このまえやってたやつは? ユアスト~リ~だっけ?」


「う~みゅ……トチュ~まではよかったけど……あのストップからさきは……」


「ダメなの? 映画としてはおもしろかったケド」


「ちょくげきセダイはいいんだよねぇ~。イブキさんみたいなリメイクせだいはビミョ~……」


「おと~さんとかは「わかるわかるぞ! はじめるまえは『こんかいはぜったい――』っておもうけど、そこにいくといつものル~トえらんでしまうんだ! なぜここにセ~ブポイントがない!」とか、なきながら「おれが――おれたちがリュッカだっ!」っていってた」


「へぇ~……」

 あまり興味なさそうに応じる月夜。


「ト~ジしょ~ねんでシュジンコ~にジンセ~をみたヒトにはヒョ~カたかいよ。リメイクせだいにはせかいかんこわしちゃってだいなしってかんじたけど……」


「ふ~ん……むつかし~わね。幅広い世代に愛されてるコンテンツは――」


「ま~ね。とりあえず『グ~ニ~ズ』たのしみだなぁ~……スイッチでゲ~ムもリメイクされないかなぁ~?」

 ドット絵のゲ~ム画面を見ながら、そんな事をいうイブキだった。

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