れとロ。

 いつものバス停にて――


「小学生の宿題に昔ながらの日本の遊びをするという項目が話題? なにかしら?」

 月夜がTwitterで話題のそんな記事を読んでいた。


「その宿題にス〜パ〜ファミコンをしている画像がついていて――それじゃないと思うけど……」

 月夜がそんな声を洩らす。


「そ〜だよねぇ〜。もっと――こう――せめてものじゃないとっ!」

 月夜の声になぜかイブキがそんな声をあげる。


「せめる?」


「そそ。むかしのコドモはそんなメジャ〜なものやってないよっ!」


「いやメジャ〜って事はやってた人多いってことなんじゃ?」


「PCエンジンでしょ! みんながスト2、マリカ、ドンキやってるときにダッシュ、モトロ〜ラ、リュ〜ケンデンやってるのがただし〜っ!」


「コ〜サクにはメガドラタワ〜だして――」


「そうゆのは近年じゃないの?」


「そっかなぁ〜?」


「先生はもっとコマ回しとか羽付きとかそ〜ゆ〜の期待してると思うよ」


「そんなんしてど〜すんの?」


「昔の文化を学ぶ的な」


「じゃ、レトロゲ〜ムでしょ! おとしだまでかった、コ〜カなソフトがクソゲ〜、キチクゲ〜、ムリゲ〜だったときのゼツボ〜かんをおしえなきゃっ!」


「そ、そ〜なの?」


「センセ〜はコドモからイチマンエンとって『タッチ』『チ〜ョ〜せんじょ〜』『スペランカ〜』のどれかをかわせるげきだよっ! そしてショ〜ライはつよいコに――」


「ならんならん」

 イブキの説をそう否定する月夜だった。

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