たべられル。

 いつものバス停にて――


「タッキュ〜びんのおくりジョ〜にシナモノが『ロケットランチャ〜とかかれ、キョクインさん300ニンがヒナン?」

 イブキがそんなタイトルの記事を読んでいた。


「そんなモンおくれんだぁ〜。これならちかくにクリ〜チャ〜わいてもとりよせできるね」

 イブキがちょっとした便利アイテムを通販するような感覚で言う。


「リクジョ〜ジエ〜タイによると、ながさ60センチ、はば10センチのロケットだん。ホンシュ〜サッポロにはこばれてきた――ニホンのはなしだったっ⁉︎ ぜったいアメリカさんだとおもってたのに」

 記事の内容に驚いているイブキの隣では、


「1300万円で落札されたガムテバナナが食べられる?」

 月夜がそんな記事を読んでいた。


「マイアミで行われた現代美術展に出品されたガムテでとめられたバナナをニュ〜ヨ〜クからきたパフォ〜マンスア〜ティストが食べてしまった……なにかしら? そこにあったからつい――的な感じで食べたのかしら?」


「まあ、フツ〜にみたらゲ〜ジュツにみえないモンねぇ〜」


「いや、ほら――ウチ等一般人が理解できないから芸術じゃないの?」


「なお、たべられたバナナは15フンゴにシンセンなバナナとコ〜カンされた……」


「……やっぱり芸術は理解できないわね」

 現代ア〜トに首を傾げる二人だった。

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