かんとく。

いつものバス停にて――


「おぉ! メタルギアのシンサクがハッピョ〜‼︎」

イブキがゲ〜ム情報のトップにのっていた記事に大喜びをする。


「イブキさんMGSのせ〜で、みちにダンボ〜ルおちてると「あっ! だれかかくれてる」とか、しらないバショにいくとシゼンとかくれられるトコさがすよ〜になちゃったモン」

イブキがそんな特殊な癖を暴露しながら、


「でも、カントクさんかわっちゃったしなぁ〜……ツイッターじゃ、あたらしいのはMGSじゃないってイケンばっかだし……イブキさんてきにはもっとナマアタタカイめでいこ〜かなって、クソゲ〜だったらクソゲ〜でまた、それもおもしろかろうっ! っておもえるくらいの」


「いや! やっぱし好きな監督変わって以前のからガラっと変わってのはファンとしてはツライんじゃない? 別のタイトルとかスピンオフでやってよ的な――」

と、なにか思い当たる節があるのか月夜が珍しく話しに絡んでくる。


「さすがにそんなにかわったり――」

言いながら記事のさきを読む。


「いきのこったMSFのメンバ〜がイセカイにとばされて――イセカイっ⁉︎」

いま公表されている設定を読みながら声を上げるイブキ。


「ほ〜ら、怪しくなってきたじゃない」

月夜の意地の悪い笑みを浮かべながら、


「ダイジョブ、ダイジョブ。まだシュ〜セ〜かの〜だから、ええっと……イセカイにとんでゾンビとたたかう――ゾンビっ⁉︎」


「修正可能?」

完全に沈黙してしまったイブキにそう問いかける。


「そ――それもおもしろかろうっ! イブキさんはかうよっ!」

ヤケクソ気味にそう言い切るイブキだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る