きゅ~じつ。

 いつものバス停にて――


「う~……マリベルつよいなぁ~……『ヒキカエケン』さんはジャクタイされちゃったって、はなしだけど……ど~なんだろ? あぁ~! やりたいっ!! やりたいよぉ!!!」

 イブキが両手の指をワキワキ動かしながら、そんな事を呟く。


「でも、いまおと~さんがやってるしな……Vitaにしとけばよかったかな~?」


「さっきLINEで「いまいそGSI――」のすぐあとに「ヒマなった」ってのはそ~いう事情?」

 月夜が呆れ顔のままそう言ってくる。


「うん。はらいせにおと~さんのゴハンはオカマのソコについてた、カピカピのトコばっかしにしてあげた」


「かわいそ~に……」

 月夜はイブキの父親に同情する。


「い~のっ!」


「まあ、いいケド……さっ、KFCにチキン祭りへ――」


「えっ! カンコレア~ケ~ドのあるオミセまわりじゃないの?」

 二人の溝は深そうだ。

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