け〜き。

 いつものバス停にて――


「こんげつのランカ〜ほ〜しゅ〜は『ネしきエンジン』かぁ〜……ついにジェットくるかな? ネならキッカかな? ツがたならハイブリッドせんと〜きの『キョッコウ』とかロマンあるのに――」

イブキがスマホを見ながらそんな事を洩らす。


「う〜ん……今年もクリスマスはアルバイトかぁ〜……」


「そなの?」


「うん。お店の外でケ〜キ販売かな? まあ、余ったらもらえるから、むしろ自分から進んでシフトはいったんだケド……」


「そっか……」

生返事をしながら月夜がサンタさん並にデッカい袋にケ〜キを満載してるイメ〜ジがイブキの脳裏に浮かぶ。


「……いや、さすがのウチもそこはひとつだけにするよ」


「うおっ⁉︎ なんでイブキさんがかんがえてるコトを――」

イブキのイメージにツッコミをいれる月夜だった。

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