イノシシ。
いつものバス停にて――
「ロシアでクマさんよりおっきな500キロごえのイノシシがホカクされるかぁ~……わぁ! ドスファンゴまんまだ!!」
「どれどれ――」
イブキが見ていたスマホの前に『にゅ』と顔を差し込んでくる月夜。
「あら! ホント!! おいしそ~――じゅるり」
月夜は画像に写っている、軽自動車ぐらいあはあるイノシシを見ながらそう評す。
「月夜……なんかモンハンやってないのに、ハンタ~なみのカンソ~」
イブキが月夜の洩らした感想にたいして言う。
「ふふん。イノシシおいし~のよ」
「ヘェ~……ジョ~ズにやいちゃうの?」
「この季節は鍋かな? ボタン鍋よ、牡丹」
「月夜だったら、このイノシシイット~まるごとたべれそ~なきがするね」
「いいねぇ~。食べ応えありそう――じゅるり」
月夜は500キロのイノシシ画像を見ながら、
「……えっ! ジョ~ダンだったんだけど……」
と、いうイブキの呟きも耳に入らなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます