も〜
いつものバス停にて――
「う〜ん……らいねんのスマホはクガツよりはやまるカノウセ〜も⁉︎ また、むかしみたいにナツにはんばいされるよ〜になるのかなぁ〜」
イブキが4sまでの頃を思い出していると、
「んんぅ⁉︎」
月夜が突然、妙な声をあげる。
「イブキ! イブキ‼︎ 来年の1月24日でスキヤキで有名な名店で食べ放題――」
「イブキさんちょっとヨ〜ジを――」
と、言いながら踵を返すイブキの肩が力強く――力強く『ガシっ!』と掴まれる!
「用事ってなぁ~に?」
「え、えっと~……」
「ほら、ないでしょ。で、――で、来年の1月24日に――」
「わ~! 月夜ひとりでいってきてよぉ~。そっちのがいっぱいたべれるよ、たぶん……」
「あら、スキヤキはみんなで食べるからおいし~のよ」
そういってもう片方の肩にも手を置いて捕獲強化をする。
「イブキさんウシさんになりたくないモンっ!」
「毎回「も~ムリ!」とか「も~はいんない!」「も~かえして!」とか「も~も~」言ってるじゃん」
そういってイブキのスマホで予約を入れながら学校に引き摺られていくイブキの心中にドナドナの歌が響き渡ったのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます