あらいぐま。

 いつものバス停にて――


「映画に登場してたコ~ラが本当に販売!? おっ! ハ~ゲンの餅アイス再販されんだぁ~……前にも食べたケド、あれはおいしかったなぁ~……じゅるり」

 月夜がグルメ系ニュ~スを漁っていると、


「15にちにセブドラで29にちにGイ~タ~……あっ! よまわりもきにんるなぁ~……らいげつはセカイジュにシュタゲ、かんこれ――は、たぶんエンキするからいいや」

 イブキが近々販売されるゲ~ムタイトルをチェックしていると、


「おっ!」

 ふと、イブキの目にとまった記事。


「月夜、これみてよ! ロボットがたのスマホだって!!」

 イブキが三頭身ほどのロボの画像が写ったスマホ画面を見せながら、


「へぇ~……ちょっとカワイイわね。この子」


「クァイイだけじゃなくてあるいたり、モバイルつ~しんにたいお~してたり、メ~ルやカメラもついてんだよっ!」


「へぇ~……でも、電話なんだよね?」


「うん! もちろんツ~ワもできるよ」


「うん~……」

 それを聞いた月夜はしぶい顔をしながら、


「ん? どったの?」


「このちっちゃいロボをど~やって持って通話すんのかな~……って」


「うっ! た、たしかに……」

 イブキも三頭身のロボの画像をじ~と見ながら、


「や、やっぱしドウタイをワシづかみかな?」


「そ~いう持ち方になるよね? う~ん……」


『ビジュアル的に問題が……』

『ツ~ワのときはヘンケ~すればイイのに……』


 それぞれそう思った二人だった。

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