ばくはつ。
いつものバス停にて――
「う~ん……ガッコウ……いきたくない……ダルいよ……」
イブキが残暑の厳しい朝の中にあって、そんな風にボヤキながらバス停にもたれかかるように項垂れる。
「う~……ナツヤスミ……イブキさんのナツヤスミ……」
始業式も終わり2日も経つと既に通常の授業になっており夏休みを明けた学生のやるせなさは最高潮になっていた。
「ガッコウ……バクハツしないかな……」
「そんな事いって本当に爆発しちゃったら、ど~すんのよ?」
「2~3にちナツヤスミがエンチョ~されてとってもうれしいっ!」
と、率直な感想をのべるイブキに、
「アンタと同じように連休明けで会社いくのダルい爆発しないかな~って思ってた人の会社が本当に爆発しちゃって大変ってツイッタ~で話題になってるよ、ホラ――」
そういって月夜がネット記事を見せる。
「へェ~。やすみになったのかな?」
「――と、ゆ~か……復旧してもまた爆発しないか不安で仕方ないってさ」
「えぇ~! またバクハツしたらまたやすめていいじゃん!!」
本気でそんな事をいうイブキに『コイツは爆心地にいても死なないかも?』と思った月夜だった。
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