ぱいしょん。

 いつものバス停にて――


「天気予報で雨でも傘を持っていく人は約5割程度なんだぁ~」

 月夜がそんな雑学記事を読んでいると、


「ん!?」

 イブキがそんな驚きの声を上げる。


「みてよ月夜っ! クルマにはねられたのにおっきいオッパイがクッションになってたいしたケガしなかったんだって!!」

 そう言いながらOカップ巨乳の女性が時速130キロの車に跳ねられるも自身の胸がエアバック代わりになって助かったという記事を見せる。


「へぇ~……って、なんでウチの胸触ってんのイブキ?」

 言いながらイブキは月夜の胸にペチョリと手を当て――


「ん~? 月パイもエアバックになるかなぁ~っておもったんだケド……なんかカタいな~これじゃムリだね」


「ウチは形とか崩れんのイヤだからしっかり採寸したワイヤ~ブラ着けてるから……」


「ふ~ん……」

 月夜の胸から手を離し自分のムネを確かめはじめる。


「イブキさんのもちょっとはコ~カあるかな?」


「イブキの胸じゃコンクリ~ト壁にぶつかるのと一緒じゃない?」


「ぎゃふん!」

 イブキは近くのコンクリ~ト壁と自分の胸を交互に見合わせると、落ち込んだ。

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