しんれ~しゃしん。

 いつものバス停にて――


「スマホカメラのコ~セイノ~かによって、いままでみえなかったユ~――」


「イブキイブキ!」

 イブキが興味のもった記事を読んでいる途中で月夜がわってはいってくる!


「ん~?」

 途中で割り込んできたにも係わらずイブキは月夜のほうに向く、少しニヤついたような表情で、


「見てよ! サ~ティワンでカキ氷が夏限定ででるんだってさぁ!!」


「へェ~。――で、スマホのカメラでシンレ~――」


「あぁ! ほら、これ見てよ!」

 再び月夜が話しかけてくる。


「ん?」


「ほら、これこれ――」

 必死にイブキの注意を反らそうとする月夜に、


「ねぇ、月夜――オバケっているとおもう?」


「いない! いないモン!! 絶対にっ!!!」

 強引にぶっこんだイブキの言葉にそう叫んで否定する月夜だった。

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