めがね。

 いつものバス停にて――


「アニメイベントでキャラにメガネをかけてもらえる『アニメガネスタンド』が大人気?」

月夜がサブカル的な情報を集めたニュ〜スアプリの中でそんな記事をみつけた。


「なんでそんなんがハヤんだろ〜ネ。――ってかオトコのヒトってメガネがスキだよね〜」


「そ〜なの?」


「うん」


「そ〜なんだ。でも、それを知ってながら眼鏡しないんだイブキ」


「そとじゃしないね〜。もともとメはいいほ〜だし、ゾンビやなんかにおそわれてもタイオ〜しぬくくなるし」


「そんな心配いらないから――って、外じゃしないって? 家じゃしてんの?」


「うん。ブル〜ライトカットメガネしてるよ〜」

そういってイブキはカバンからケ〜スに入ったピンクフレ〜ムのメガネを取り出した。


「ふ〜ん……ちょっと貸して」

イブキからメガネを受け取ると、


「どうかしら?」

シャララ〜ンと効果音がなりそうな振る舞いで、メガネをクイと押し上げ、艶やかな黒髪を靡かせてポ〜ズをキメる!


「おぉ! イインチョ〜キャラみたい‼︎」


「そ、そう?」

再びズリ下がったメガネを両手で直しながら、まんざらでもない様子をみせる月夜。


「うん。いつもバカそ〜なのにかしこくみえるよっ!」


「いや、バカ日本代表みたいなイブキに言われたくないんだけどっ‼︎」

全身全霊で抗議する月夜だった。

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