かばん。

 いつものバス停にて――


「ふんふんふん――」

イブキが鼻歌を奏でながら、タオルにシュシュとオ〜デコロンを吹き付けている。

「なんか妙に上機嫌じゃん。なんかあったの?」

月夜がシャクシャクと妙な咀嚼音のする中華マンを食べながらイブキに問いかける。

「ふっふっふっふっふっふっ――これみてよ、って月夜なにたべてんの? すっごいクリ〜ムシチュ〜匂いするケド」

「ん? キノコクリ〜ムまん。シャキシャキの歯ごたえに甘いクリ〜ムがおいしい、お勧めのやつだよ」

「へぇ〜。すてま?」

「違う……マイブ〜ムなだけ。それより『女の子がバッグの中にいれてるとモテる品』この記事なに?」

「このなかにイイにおいのするタオルをいれてると、トキメクってだんしがおおいからイブキさんもジッセンしてんだよ!」

ものすごいドヤ顔で言い切るイブキに、

「でも、そのタオル、コロンかけ過ぎで臭いよ。たぶん男子も嫌がると思うよ」

月夜がバッサリ斬り捨てた!

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