きょ〜かん。

 いつものバス停にて――


「人気声優が足をぶつけて骨折」

「うへ! あれいたいいね〜」

月夜の呟きにイブキが顔をしかめながら漏らす。

「痛いけど寝たら治ると思って就寝、翌朝に青アザになって歩くと衝撃でズキズキといたむようになり病院に行ったか〜」

「わかる、わかる。ぶつけたときはトビあがるほイタくて、そのあとジンジン――あるくとズキズキすんだいね――コユビとかさ〜」

「あ! でもぶつけたの薬指みたいだよ」

「あ〜それはわかんない」

そこは同意できないイブキだった。

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