たいつ。
いつものバス停にて――
「夏に女の子の黒タイツ――アリかナシか男性にきいてたケッカ――」
そんな如何わしい記事を読んでいるイブキの視線のさきは月夜の脚。
「ちょ――イブキなんか視線がイヤらしい!」
月夜が制服の――割と短めのスカ~トの裾を引っ張り自身の脚を隠そうとする。
「47パ~セントのヒトがアリで53パ~セントがナシか……って、月夜……キャクセンビをジマンするためにみじかいスカ~トにスットンキングはいてんだもん、それをみちゃダメってそれはないっしょ」
「べ、べつに見せびらかすために履いてんじゃないもん! 肌焼きたくないし、こうみえてデニ~ルの密度も弱めだから風が当たると素足より涼しいんだよ」
「そなんだ。イブキさんはあのしめつけられるかんじがイヤではきたくないケド……」
「イブキはいつも生脚だもんね。アンタのがよっぽど脚自慢で見せびらかしてると思うけど……」
そういってイブキの健康的に焼けた小麦色の脚に視線を向ける月夜。
「もうちょいながいといいんだケドね~」
「いいじゃん、いいじゃん。イブキはそのままのがカワイイよ」
そういいながらイブキの頭をポンポンと叩く月夜。
「う~……巨人化できたらな~」
「イブキが巨人化してもちょっと大きいな普通の人になるぐらいじゃん」
「ぎゃふん!!」
月夜の言葉に四つん這いになって落ち込むイブキだった。
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