あくび。

 いつものバス停にて――


「ふぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~」

 イブキが眠そうな目をこすりながら大きなアクビをする。健康的な歯が光り輝きを放ち――

「――はふ」

 イブキに劣らない大口を開けた月夜は直前で手を当てアクビをなんとか噛み殺す。

「今日は月夜もねむそ~だね」

「ん……今朝、地震警報でたたき起こされたかたね――はふ」

 言ってる途中にまたもアクビを噛み殺す月夜。

「すっごい音だったオンね。イブキさんもビックリして起きちゃったよ」

「確かにね~」

「じゃ――」

「そうね」

 二人はポケットからスマホを取り出すと――



「「本日のホットなニュースでも探しますか」」

 そして本日も平常運転の日々が始まる。

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