◆62
全大陸でその名を知らない者はいないと言われる程有名なギルド マルチェのマスタージュジュ、元ドメイライト騎士団隊長で元ペレイデスモルフォのマスター 今はAランク冒険者のワタポ、回復特化の女性ギルド 白金の橋マスター リピナは治癒系術だけではなくフォンの操作に特化したステータスを持っている。
この3人が今回セッカの側近を勤めた。各国の経済情報を牛耳るジュジュ、ドメイライトに詳しく戦闘ステータスも高いワタポ、新たに入った情報を素早くまとめるリピナ。
向かった先がドメイライト...治安のいい国だったのでこの人数で充分だった様子。
この様に側近として女王に付いていったりするのがクイーンクエスト。勿論報酬も与えられる。この3日間であり得ない金額を稼いだであろうセッカはそのお金を自分の為に使う事を滅多にしない。国の為、人の為になる事で使う...これが王や女王なのかわたしには解らないが食事も普通に街のレストランや集会場でとる辺りがセッカらしいと言うか、何と言うか。
女王の庭と言われているが城は存在しない。ユニオン本分を拠点として使っているがセッカはこのままで問題ないと言い張り城建設に来たアルミナルの職人達を追い返した。
女王の前に冒険者でありギルドメンバーである。そう言い王族っぽい豪華な暮らしを片っ端から拒否する。しかし一応は女王様。豪華絢爛なドレスの1つは所有しておかなければ他国との交渉等で失礼だろう、と言う事でアルミナルのお店でドレスを買わずに借り、それを今装備している。
王族だとか女王だとか関係ない。自分は1人の人間で1人の民間人でしかない。
セッカなら人々から愛される女王になれるさ。
「やっと終わったー!」
狭い馬車内で両手を伸ばし持続させていた集中を解放、心を緩めるワタポとそれに続くセッカ、リピナ。
ドメイライトへ新たに何をいくつ、いくらで輸出するか、ドメイライト国民からのクエスト、騎士団との関係等々、わたしじゃ覗いただけで脳がフリーズする内容の事をまとめていたらしい。ジュジュはまだまだやれるぜオーラを醸し出す...マルチェのトップに立っているだけの事はある。なんと言うか...お金と言うか商売事が好きなんだろうな。
「ワタポ達はこの後どーすんの?まだクイクエ?」
今回のクイーンクエストは終わったが、すぐ次のクエストが下される事もあるだろう...一応この後の事を聞いておきたい。
ドメイライト産の目眩がする程苦いコーヒーを飲みワタポは答えた。
「プンちゃのトコにクゥ迎えに行ってから...何もないかな」
ワタポの愛犬...狼。フェンリルのクゥはプーに任せていたらしい。プーに と言う事はハロルドも巻き込まれているハズだ。ならばワタポに付いて行けばフェアリーパンプキンの2人に会える。
「わたしも行く」
「ん、了解」
女王を乗せた馬車は無事バリアリバルの橋を渡り街前の門、馬車乗り場で停止。降りたわたし達...と言うか女王を待っていたのはアクロス率いる赤い羽。
「お疲れ。一応形だけでも護衛をと思ったけど...必要なかったな」
手を開き街へ視線を流すアクロスに釣られてわたし達もその方向を見る。民間人達がセッカを見て手を振り冒険者達は軽く手を上げ挨拶。突然女王を襲う様な人間はこの街に存在するとは思えない。
セッカは1人1人へ手を振り挨拶を返し始めたのでここは強引にでもユニオン本部、セッカの城へと連れて行かなければ太陽が眠ってしまう。
「2人はここまででいいぞ、ここからはアクロス様の赤い羽がついてるしな」
ジュジュの言う2人はワタポとリピナ。お言葉に甘えここは赤い羽と交代する事に。
リピナはマイギルドの拠点...と言う程ではないであろうギルドハウスへ。わたし達はクゥを迎えに。
ハロルドとプーは2人で1つの小さな家を借り、この街に住んでいる。メンバーが2人しかいないのでギルドハウスと言えばそうなる。そのギルドハウスまでの道でわたしは気になる事をワタポに話そうか迷っていた。誰かに話したからと言って引っ掛かる何かが消える訳ではないのは解っているが1人抱える事への不安感なのか何なのか。自分が何をしたいのか解らなくなりそうだったわたしを見てワタポが気を回してくれた。
「人間ってね、悩み事とかは話すだけでも楽になるんだよ。エミちゃも悩み事とかあったら言って欲しいな。クリアストーン時も話してくれてればまた違ったルートを辿ってたかも知れないでしょ?」
ワタポの言葉を聞いて自分の過去を少し覗いてみると、確かにクリアストーンの時やユニオンへ呼ばれた時など、自分で勝手に決めて失敗している。相談する相手がいなかったと言えばそうだが、それはその場にいなかっただけ。フォンを使えばワタポにだって話せたあの状況でそれを考えもしなかったんだ。
人間は話すだけでも楽に...か。もしかしたら全種族に言える事なのかも知れない。
わたしは自分の中にある迷いを消し、ワタポへ話してみる事を選んだ。
「まだ 誰にも話してない事なんだけどさ」
ここで1度言葉を切るとワタポは「大丈夫だよ」と言葉の切れ端を繋いだ。大丈夫。この言葉だけでわたしが今言いたかった事...まだ誰にも言わないでほしい。この言葉は必要なくなった。
「星霊界でハロルドにリチャしてる時に突然女の子が現れたんだ」
うんうん、と反応してくれるワタポを見てカフェテラスを指さした。少し長くなるかも知れないから座ろう と眼線を送ると頷きイスへ腰掛ける。すぐにスタッフがオーダーを聞きに来たので適当に注文、いつもホットコーヒーを注文していたワタポだがわたしの注文がアップルジュースだったからなのか同時に素早く提供できるアイスコーヒーを選んだ。すぐにテーブルへ運ばれてきた飲み物で1度喉を刺激し、話の続きを。
「その女の子が世界樹を、シケットを襲撃してきたレッドキャップのメンバーと言うか....武器と言うか...」
歯切れの悪い言葉にワタポは「どう言う事?」と訪ねてくる。
「レッドキャップにリリー...リリスって名前の人いるのは知ってる?」
考えてみればワタポとレッドキャップのメンバーの話をするのは初めてだ。
「リリス...顔は知らないけど、噂は騎士団にいる時 何度も聞いたかな。不気味な女の子って...そのリリスが星霊界に来たの?」
「んや、そのリリスってのは人形使い...って言えば綺麗に聞こえるけど、死体を人形みたいに自由に操れるディアを持ってるんだ。本当に人形みたいに無口で機械的な動きしかしない場合もあれば生きているかの様に動く場合もある。少し違和感はあるけどね」
ここでわたしは1度アップルジュースに入っている氷を指先でつついた。ワタポはストローをアイスコーヒーへ入れ一口飲む。白いストローを通るコーヒーを見つめながら わたしは続きを話す。
「そのリリスの多分一番お気に入りの人形が星霊界に現れた女の子だと思う。声、表情、動きが全然人形...死体とは思えないんだけ身体のあちこちに縫い跡があったしリリスと一緒にいたし間違いないと思う。脳が活動してる、心がある死体人形みたいな感じ」
「ふむ...それはお気に入りっぽいね。で その子がどうしたの?」
「雰囲気とか...似てるんだ」
氷が溶け薄まるアップルジュースで言葉を邪魔する何かを飲み溶かしわたしは言った。
「元気がよくて、明るくて、何の違和感もないブイサインと笑顔。関係ないと思ったけど...どうしてもその姿や動きがプーと重なる」
「....その子の名前とか解る?」
「モモカってリリスは呼んでた」
「モモカ...この話はプンちゃに...してないね。するしないはエミちゃが決めるといいよ」
「うん。関係ないかもだし今は必要も無いししない。それでさっきキューレから買った情報なんだけどマテリア狩りはデザリアの仕業でここ最近デザリア王の性格が激変したらしいんだ」
グラスを掴もうとしていたワタポの手、義手がピクリと止まり鋭い視線をテーブルへ向け停止。数秒後にワタポは呟いた。
「....死体」
「かも知れない、とわたしは思った。クゥを迎えに行った後 一緒にデザリアへ行かない?リリスとモモカが居たら多分...んや絶対わたし1人じゃ何も出来ない。2人も誘ってクエスト受注して行けばデザリアへ入りやすいってキューレが」
ここまで話すとワタポは素早く言葉へ割り込む。
「それは無理なんだ。今デザリアは冒険者を一切上陸させない様にしてる。港や他のルートもデザリア軍が監視していて冒険者の入国を拒否しているの。入ってしまえばバレないと思ったけどB以上の冒険者はみんな顔と名前まで覚えられてるしワタシ、ひぃちゃ、プンちゃは多分無理」
冒険者の情報を、顔と名前とランクまでもデザリアは知っている...ロキか。ユニオンのリーダーだったロキがリリスにその情報を渡し、王を人形にしてデザリア軍に教えた。それでマテリア狩りの的を決めていたのか。上位冒険者が襲われていない事もオカシイと思っていたがこれでハッキリした。
デザリア王は死んでいる。
王を人形としてバレない様に操りデザリア軍を使っている。
マテリア狩り や 前回のデザリア兵の言動や行動...妙に好戦的だったのはレッドキャップが裏で糸を引き他国を争わせようとしている。
世界を掻き回してアイツ等は何がしたいんだ。
「1人デザリアへ行こう何て考えは捨ててよ」
わたしの表情から思考を読み取ったのか、わたしの性格から予想して言ったのかは解らないが今まさに1人デザリアへ向かう事を考えていた。
「エミちゃ今回はね、ユニオンの時みたいにワタシや誰かがたまたま助けてくれた。なんて事はあり得ない。下手をうつとバリアリバルがスパイを送ってきたって事になる」
いつもの柔らかい瞳ではなく、真っ直ぐした瞳で眼をそらさず言葉をぶつけてくる。
確かに...考えてみれば1人突っ走っていつも誰かに助けて貰っていたかも。
「そうなると最悪本当に戦争になる。ワタシもエミちゃもこの街で冒険者という職業についてる以上はこの国の人なんだよ」
「わかってるよ」
「うん。ならよかった」
国の人...ね。
人間も魔女も半妖精も魅狐もこの街の冒険者、この国の人か...種族の枠を越える事は難しいと思っていたけどこの街は国になる前からそんな小さな事に縛られていなかったのかも知れない。行った事はないが人間ではない種族がお店を経営しているとも聞いた。
他種族が手と手を取り合っているのに人間は同種で手を奪いあってる。どうなってるんだろこの世界は。
「デザリアの件もリリスの件もワタシ達だけじゃ今すぐ何か出来るワケじゃない。エミちゃ 焦らず一緒に進もう」
「んだね。んし!ワンコ迎えに行こう!」
ワタポの言う通りだ。
今何か出来るかと聞かれれば何も出来ない。でも今後何か出来る事があるかも知れないし、リリスはまだマテリア狩りしか実行していない。
戦争にならない様にセッカも頑張ってくれているし下手に動かないでおとなしくクゥを迎えに行くのがわたしに今出来る事。
カフェでピーチパイとビスケットを買いフェアリーパンプキンのギルドハウスへ少し急いだ。
◆
普通...だ。
どこからどう見ても...普通の家。
もっとこう、妖精がカボチャを持って飛んでいる様な形の建物かと思ったわたしは少々残念。
妖精がカボチャを持って飛んでいるシルエットはフェアリーパンプキンのロゴ、ギルドマーク。扉や壁にマークすらない。
「本当にここ?普通すぎじゃん」
「ここだよ、可愛い家じゃん!」
可愛い...か?この街だとよく見る二階建ての家ではないか。二階の窓を見ているとワタポは扉に付いている輪を掴みノック。数秒後ガチャっと鍵が解放される音と扉が開く音が。
「いらっしゃい、あらエミリオも一緒なのね。どうぞ」
出迎えてくれたのは
ハロルドの案内で中へ入るとクゥのお腹をワシャワシャしている
「おつかれー、いらっしゃーい!」
短パンと軽いシャツで前髪をキューレみたいに結び上げるヤシの木プー、子犬に見えるが立派なフェンリルを相手にワシャワシャ ワシャワシャとくすぐる。
ハウス内もコレと言うギルド感はなく普通...わたし自体ギルドハウスと呼ばれる建物に入るのは初めてなので他と比べるだけの経験値はないが...ペレイデスモルフォがアジトに使っていた場所やユニオン本部、トワルダレニェの館もそれっぽい雰囲気が確かにあった。しかしここフェアリーパンプキンのギルドハウスは...普通の家としか思えない。
ワタポの元へ走るクゥへ手を振り、揺れイスに座るプー。わたし達もソファーへ座り一旦落ち着く。キッチンからコーヒーの香りがリビングまで届く中わたしは無意識にプーを見ていた。
「どうしたのエミちゃん?」
「んあ、前髪上げてるんだなぁーって」
「へへへ、似合うでしょ!」
少しの照れを笑顔に混ぜたブイサイン...やはり似てる。
リリスと一緒にいた死体とは思えない女の子モモカに。
笑顔でブイサインなんて他にやる人もいるし偶然同じ動き、癖がある事も考えられるが腕を伸ばし くしゃっと笑う感じと何よりそのポーズが出す雰囲気がモモカと重なる。
キッチンから戻ったハロルドはコーヒーと気を使ってくれたのかわたしにはココアを。
軽くお礼をいい温度もぬるく仕上げられたココアを一口飲み、それとなく聞いてみた。
「この家に2人で暮らしてるんだねー、他の人はいないの?」
「メンバーは私達だけ。ギルドハウスって言うより家ね」
「ふーん...てゆか2人ってどこ出身なん?」
出身地方の話から自然と家族の話になるのではないか。もし、もしプーに妹が存在していたならモモカと呼ばれるあの子は...。
「私はウンディー大陸のニンフの森。妖精の森や迷いの森とも呼ばれてるわね」
「ボクは自分がどこ産まれなのかは知らないけど...育ったのはノムー大陸の竜騎士の里だよ」
魅狐族は滅んだって聞いていたから...プーが産まれた時くらいに何かあってノムーの竜騎士族にお願いしたのか?
そして竜騎士族ももう...。これ以上聞く事はわたしには出来ない。甘いココアへ自分の軽い考えを溶かし話を止めた。
窓から外を覗き静かな午後の雰囲気を楽しもう。と思ったのだが妙に人足が。
「なんか外うっさくない?」
「だね、なんだろ」
ワタポと2人で窓の外を本格的に見てみるとやはり普通ではない。厳しい表情の冒険者や戸惑う人々。
その中で指示を出す真っ赤な女性を見つけワタポは窓を開き声を出す。
「ルービッド!どうしたの!?」
ギルド アクロディアのマスター。このギルドは街の人達からのクエストを積極的に受注していたギルドだけあって、声をかけると街の人達は安心した様な表情を浮かべている。
今は全てのクエストが集会場に集められるので直接クエストを受注する事がほぼ無くなったが依頼人の名前等を確認し街の人々のクエストを今までと変わりなくルービッド達が消化している。
「デザリアがすぐ近くまで来てるんだ!私達は民間人を優先しセッカ達は状況判断やらで忙しい!橋の方を任せられないか!?」
「わかった!」
ワタポは素早く返事し、窓から外へ出て橋へ向かった。
なぜデザリアが今このタイミングでこの大陸、この街に来たのか....本当に戦争をするつもりなのか、それともマテリアを奪いに来たのか。
「ボク達もいこう!」
着替えもせず家を飛び出すプーへ ため息を吐き出すハロルド。
「本当に...いい人すぎるのよね」
「ワタポもプーも、人のいい人 だね」
冗談をいいつつわたし達も急ぎ橋まで向かう。
この街バリアリバルには入り口が2つ。どちらも巨大な橋を渡らなければ街へ入れない。ワタポ達が向かった方向は芸術の街側だ。
着替える時間は無いとふみ街中を疾走しつつフォンから剣を取り出し腰へ装備するハロルド。わたしは奇跡的に装備解除していなかったので武器も防具も完璧。
「だから!橋を今上げたら外に出てる人達はどうなるの!?」
橋の一番奥、平原手前でワタポの声が人混みの中で強く響いた。迷わず橋を進み人混みへ入り中心へ急ぐと冒険者とワタポが向かい合う形で言い合いを。
「仕方ないだろ!デザリアの奴等が街に入ってきたらお前どうするんだよ!」
「それを阻止する為にワタシ達がいるんでしょ!外の人々を捨てて自分達だけ安全に、なんて考え今すぐ捨てなさい!」
「何様だよお前!そんなに言うならお前が外に出て助けてこいよ!」
言い放ち上がり始めていた橋からワタポを押した。
「ワタポ!」
わたしは急ぎ手を伸ばすと何とかお互いの手をつかむ事に成功、今すぐこの冒険者に文句を乱射したいがそれはワタポを引っ張り上げてからだ。
「危ないだろ!早く橋を下げてよ!エミちゃんもワタポもこのままじゃ」
「構うな!早く橋を上げろ!」
上がる橋でわたしは街側へと滑り、ワタポは外 平原側へと切り離されそうになる中で手を掴む。ハロルドもプーも何とか橋を下げようとする声とそれを拒否し続ける冒険者達の声が渦巻く中でわたしの手から重さが消える。
「え」
そのまま立てられた橋を滑り落ちわたしは街中へ。
お互いの手が離れた事を確認した冒険者達は今度こそ迷いなく橋を上げ街を閉じた。
義手を隠す様に装備していたロンググローブだけを虚しく掴んだいた。
「次は逆側へ急ぐぞ!!」
冒険者達が移動し残されたわたしは何も言えずただ壁を、上げ閉じられた街の橋をクゥと見つめる事しか出来ない。
「...、行くわよエミリオ」
沈黙を切る様に鋭い声がわたしの心を引き戻す。
「行くって、どこに?」
「ユニオン」
「そうだね、今はとにかく状況確認をしよう。ワタポなら大丈夫でしょ?エミちゃん」
デザリアの人達はまだこの街の前までは来ていない。まだなにかが起こった訳でもないし、ワタポなら...大丈夫だ。
状況確認をして1分でも早く橋を下ろしてもらえる様に行動する。
それがこっち側に残ったわたしに出来る事。
「ワタポなら大丈夫だね、行こうセッカんトコ!」
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