成太さん、聞かせてください！

第1話話したくないんです。

中学時代、まわりはどんどん声が低くなっていくのに僕の声は高いまま

それはいじめへと発展して僕は声を出すことを億劫だと感じるようになっていった

成太母「成太、あんた高校はちゃんと行きなさいよ」

成太(ｺｸﾝっ…)

今では家族にも僕の声は滅多に聞かせない

どうせ、馬鹿にするんだろ？

もう一生声だって出さなくていいよ

いまは携帯だってあるから声を出さなくても生活もない

たまに不便だけどさ

それでも、声をだして相手の笑いを堪える顔をみるより全然マシだからね

なのに、なのに、高校生活1日目にしてたまたま担任に呼び止められたまたま一言声をだしただけなのにそれを聞かれるなんて

不覚だった

しかも笑ってた、あの女

絶対もう関わらない

あの女とだけは、、、

絶対話したくないんです。