しろぎつね

作者 aoiaoi

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  • しろぎつねへのコメント

    とてもシンプルで余韻が心地よい作品。
    それだけに、タイトルの意味については深く考察しながら読ませていただきました。
    タツが愛したあの男の人はしろぎつねだった……まあそれは猿でもわかります。タツを薄汚い狐と見立てているのも最初の段階で分かります。
    そこからもう一歩踏み込んでみまして……
    「しろぎつね」漢字表記にすれば「白狐」びゃっこ。
    稲荷神の眷属として広く知られている白い狐霊。
    本来出会うことすら許されない、神と等しき存在を愛し、身籠ってしまったと考えるとどうでしょう……
    「ひとは常に、手の届かぬものを追い求め。指をすり抜けていく幸せに打ち拉がれ。犯した罪を背負いながら。」
    この文がまた違うように感じられるのですが……えっと……こんなにレビューがあって、なんで誰も触れてないの? 深読みしすぎ? それともわかりきってて言ってないだけ?
    まだ奥があるのでしょうか……私の読解力はこれ程度しかありませぬ。
    (言っといて何ですが全然踏み込んでない気がする恥ずかしい消えたい)

    何も考えず一読目。結末を知って二読。しろぎつねの意味を考えながら三読。
    その度に「ひとは常に、手の届かぬものを追い求め。指をすり抜けていく幸せに打ち拉がれ。犯した罪を背負いながら。」の重みが変わる。
    まさに「最初の何気ない一文が、あなたの言葉で生まれ変わる」企画の意図通り……!!

    冷たさと温かさ。甘さと苦さ。幸と罪。矛盾が上手く混ざり合う、繊細な色使いが素敵な作品でした。

    作者からの返信

    たまごかけまんま様、作品をお読みいただき、とても奥深いコメントをありがとうございます!✨

    驚くほど深い考察を加えていただいて、とても嬉しいです!
    私もこれを書くときに、「白狐」のことを調べました。神にも等しい存在。人間の女が、それと出会う……崖から落ちたタツの大怪我に、神が手を差し伸べた、という想像をしながら私は書きました。
    そして、しばらく共に過ごすうちに、美しい娘に情が移る……神とても、そういう瞬間があった。そんなふうに考えながら続きを書いていきました。
    私の中では、タツは山村で育った野性的な気質の娘、というシンプルな設定でした。この世のものではない美しい男に、心を奪われてしまった……情熱的で激しいタツは、その想いを振り切って元の道に戻ることはできなかったようです。

    タツは、手の届かないものに一瞬だけ触れ……そして、一瞬で失います。生まれた息子も、恐らくずっと母に寄り添い続けることはなく。
    結局、全てが指の間からすり抜けていく……。

    でも、もしタツが白狐と出会わず、元の夫と寄り添い続けていたとしても、それによって大きな幸せがやってきたかどうかは、わかりませんね。
    この最初と最後の一文は、結局すべての人間の人生に当てはまるものなのかもしれない……そんなふうに思っています。

    たまごかけまんま様の深い考察、とっても楽しく読ませていただきました!そんな豊かな想像を働かせながらこの物語をお読みいただき、書き手としてこれ以上幸せなことはありません。
    心より、深く御礼申し上げます!!m(_ _)m💐✨

    2018年8月14日 21:51

  • しろぎつねへのコメント

    罪ととるか幸ととるか。おそらくらタツにとっては、どちらでもあったのだろうな、と思います。また同じことにであっても、抗えないのではないのかなぁと。でもちょっと、旦那さんサイドも個人的にきになります!
    ありがとうございました。

    作者からの返信

    あるひさん、コメントありがとうございます!(*^^*)

    そうですね。罪だと知っていても、避けられない…自分の感情をどうしようもない時があるのだと思います。辛さも寂しさも、自分が選んだ道ですから、それは静かに受け入れていくしかないものですね。
    残された主人も、白ぎつねも…それぞれのその後は、どうだったのでしょうね…

    奥深いコメント、とても嬉しいです。ありがとうございます!(*^^*)

    2017年9月3日 22:48

  • しろぎつねへのコメント

    読み終えた後、しばらくこのページを閉じずにいたいと思わせる不思議な余韻を残してくれるお話ですね。
    手が届かないものを追い求めることそのものも、振り返ると幸せな時間だったような気がします。